お葬式に参列する場合には仏式であれば「香典料」、キリスト教式や無宗教式であれば「御花代」、神式であれば「玉串料」として、不祝儀袋にお金を入れて会場に入る際に受付でお渡します。
日本で行われる葬儀の約9割が仏式なので習慣的に「香典料」と書いてしまいがちですが、葬儀の形式(宗教)ごとに不祝儀袋の表書きが異なります。
「香典」は仏教用語で、仏式葬以外で使用すると失礼にあたります。不祝儀袋に入れるお金は新札ではなく古い紙幣を入れるようにすべきです。
この理由は、この日(不幸)のためにわざわざ新札を用意しておいた、と解釈されるからです。
一般的な仏式・神式葬儀では通夜と告別式が2日間に分けて執り行われます。
仮に両方に出席して焼香をあげたり玉串を供える場合であっても葬儀の主催者に香典料や玉串料を渡すのは最初の通夜の席のみ(1回)にすべきです。
通夜と告別式で焼香(または玉串奉奠)を2回行うのに、線香代(または玉串料)の支払いが1回であることは意外に思えるかもしれませんが、不祝儀袋を2回お渡しする行為は不幸が度重なるという意味があって縁起が悪いからです。
大切な家族を喪ったとき、多くの人は悲しみと喪失感の中で動揺し正常な判断ができなくなりがちです。
残念なことに、そんな遺族の心理状態に付け込んで不当に相場よりも高額な金額を提示する悪徳な葬儀社が存在しています。
通常なら冷静に判断できる人でも、お葬式では価格の根拠を精査せず契約してしまうことがあるので注意が必要です。
「一式○○万円」などと広告をうっているのに、実際はオプションやお布施など追加料金がかかり結局はその数倍かかるというケースが近年急増しています。
優良な葬儀社を選ぶためには、広告で最初に目に付いた葬儀社にかけこむのではなく、複数の業者に見積もりをだしてもらってよく比較してください。
見積もりの内訳も、わからない点があれば積極的に質問しましょう。
お葬式にかかる実際の費用はどの業者でもあまり違いはなく、見積もりに大きな差が出ることはありません。あきらかに他社とくらべて高いと感じたら、その葬儀社とは契約を見送るべきです。
最終更新日:2018/8/10